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この記事で学ぶこと
・FP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)3級ってどんな資格?
・FP3級の合格率は?
・試験方式
・FP3級取得のメリット
・FP3級取得のデメリット
・FP3級の知識の有無が人生の明暗を分ける理由
・どんな問題が出題されるの?
登場人物紹介
ハヤト:社会人一年目。初めて一人暮らしに挑戦中。引越し先で一人暮らしベテランのサメジマと出会い、生活の知恵を色々と教わっている。
サメジマ:ハヤトと同じマンションに住む。一人暮らし歴は20年以上。一人暮らし知恵をハヤトにアドバイスしている。実は寂しがり屋で、ハヤトの世話を焼くのが密かに楽しみ。

お金の知識、身につけてますか?

ハヤト君、社会人生活には慣れたかい?

おかげさまでだいぶ慣れてきました!でも、大学時代とは勉強する内容が全然違って、まさに社会人1年生って感じです。

生活に密接した社会の仕組みも、意外と学校では習わないからね。

そうなんです!仮に習っていたとしても、その時は大切さが分からないから知識もあいまいで…。税金の話とか、もっとちゃんと勉強しておけばよかったなぁ…。

所得控除とか、源泉徴収とか、当たり前のように使われている言葉なのに、全然意味が分からないんです。こういうのを理解している大人の人達はすごいなぁって尊敬します。僕もとっくに成人しているはずなのに…。

あと、僕の勤めてる会社によく保険の営業の方が来ておススメの保険を紹介されるんですけど、説明を聞いてもよく分からないんですよね…。必要な保険を自分で判断できるようになりたいな…。

ハヤト君のような悩みを持っている人は決して少なくない。私としてはFP3級の資格を取ることを勧めるけどね。まさにお金の基礎教養が身につくぞ!

資格ですか!?よく分からないですけど、そこまでしなくてもいいですかね。基本的なことだけ知りたいですし。

資格といっても、FP3級自体は職業として活かす類いのものではない。あくまでも自分の生活に必須の基礎教養を身につけるレベルで、まさにハヤト君が言っている『基本的なこと』が詰まった試験で、間違いなく人生の役に立つ勉強だ。

そうなんですね!具体的にどんな内容か教えてください!
FP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)3級ってどんな資格?
FP(ファイナンシャルプランナー)資格は、個人の資産運用や家計管理に関する基礎知識を問う国家資格で、「ファイナンシャル・プランニング技能検定」として、1級~3級の試験が存在します。FP3級は、最も入門レベルの試験にあたります。
FP3級の試験は「きんざい」、「日本FP協会」の2つの団体で実施されています。
FP3級の合格率は?
きんざい…実技試験はやや難易度が高い傾向にあります。
日本FP協会…きんざいよりも合格率が高めで、初心者におススメです。
試験方式
試験構成としては、「学科試験」と「実技試験」の2つで構成され、両方に合格すると資格取得となります。
学科試験
「きんざい」「日本FP協会」で試験内容は同一です。
実技試験
「きんざい」と「日本FP協会」で試験内容が異なります。
きんざい…「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」の2種類から選択します。
日本FP協会…「資産設計提案業務」から出題されます。

実技試験といっても、実際に対面で誰かとやりとりするわけではないぞ。学科試験と同じ、選択問題だ。

よかった、実技って言うから、てっきり顧客とのコミュニケーションを採点されるのかと思いました。
かつてはマークシート形式で、年3回の試験が行われていましたが、2024年4月をもってマークシート形式は廃止され、現在はCBT形式に完全に移行されました。全国のテストセンターから受検が可能となり、試験日も、休止期間を除き、各テストセンターの空いている日時から自由に選択可能です。

会場も試験日も自由に選べて、CBT形式は良いことずくめですね!
FP3級資格取得のメリット
お金に関する基礎教養が身に付く
FP3級を取得することで、自分自身のファイナンシャル・プランナーになることができます。

自分以上に自分のお金のことを真剣に考えてくれる人はいない。FP3級の知識を身につけることで、『生涯自分自身に真剣に寄り添ってくれるファイナンシャル・プランナー』に自分がなるんだ。
FP3級資格取得のデメリット
資格取得のためには受検料の支払いが必要
2025年4月現在、FP3級取得のためには受検料として8000円を支払う必要があります。
お金に困らないための知識を身につけるために資格取得を目指すのに、そのために受検料を支払うことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

どうしても受検料を支払うのがもったいないと感じるのなら、無理に受検はせず、公式にネット上で配信されている過去問で腕試しをして、FP3級レベルの実力をつけることは可能だろう。

ただし、資格取得を目指すことは、真剣に勉強に取り組むための良いモチベーションになることも事実だ。FP3級取得によって身につく節税の知識、金利の知識は計り知れないよ。
お金に関わる世の中のルールは常に変化していますが、FP3級レベルの知識があれば、ある程度は世の中の変化を理解し、対応することが可能です。

私としては、8000円で一生使える考え方を学べるのは決して高くはないし、必要な自己投資だと考えているよ。
FP3級の資格そのものを使ってファイナンシャル・プランナーとして働くことは難しい
ファイナンシャル・プランナーの資格を持っていると、ファイナンシャル・プランニング業務に従事することができます。
ファイナンシャル・プランニング業務とは、顧客の家計管理、資産設計、ライフプラン作成、保険や年金、住宅ローン、資産運用、税制、相続など、お金に関する幅広い相談やアドバイスを行う業務を指します。
つまり、金融機関や保険会社、不動産業界などで、顧客の経済的な目標達成をサポートする仕事に従事できます。
ただし、FP資格を職業として活用する場合、現実的にはFP3級では不十分で、最低でもFP2級以上は取得している必要があります。

FP3級取得で身につく知識はあくまでも基礎教養レベルだ。自分の生活をより良くするための資格だと思ってほしい。
FP3級の知識の有無が人生の明暗を分ける理由

『人生の明暗を分ける』って、さすがに大げさじゃないですか?いくら人気のある資格とは言え、ほとんどの人は持ってない資格ですし、それを言ってしまったら、ほとんどの人はしんどい人生を送ってることになるじゃないですか。

ではハヤト君に聞くが、君の身のまわりにいる人たちは、みんなお金に不自由しない人生を送っているかい?

う…友達も、会社の同僚も、みんなしんどいって言ってます。それが当たり前すぎて、もはや諦めちゃってます。

いいかい。今の時代、お金に苦労している日本人は非常に多い。それは、貯蓄など手持ちの資産が少ないからかもしれないし、それゆえ老後の生活に不安があるからかもしれない。

確かに、自分が普段どれくらいの税金を支払っているか、老後にいくらの収入が見込めて、生活費がいくらになるか、きちんと把握できれば、不安はぐっと減らすことができそうですね。

逆に、どんなにお金持ちでも、お金に対する知識がないばかりに、常に将来に不安を感じている人もいる。もしくは無計画にお金を散財して、資産がほとんど残らない人もいるんだよ。

そんな将来はいやだなあ。サメジマさん、FP3級について、もっと詳しく知りたいです!自分の将来のために、資格取得にチャレンジします!
どんな問題が出題されるの?

FP3級にチャレンジするのはいいんですけど、具体的にどんな問題が出題されるんですか?

では具体的に学科試験を見てみよう。以下はいずれも2024年5月に出題された内容だ。
A ライフプランニングと資金計画
【出題範囲】
・社会保険制度(公的医療保険、年金など)
・教育資金、住宅ローン
・各ライフステージにおける資金計画や関連法規
【問題例】 遺族基礎年金を受給することができる遺族の範囲は、国民年金の被保険者等の死亡の 当時、その者によって生計を維持され、かつ、所定の要件を満たす( )とされる。
1) 子のある配偶者、子
2) 子のある妻、子
3) 子のある配偶者、子、父母
正解 1)
こうした住宅関連の知識や、ライフプランニングに関する知識について問われます。
B リスク管理
【出題範囲】
・生命保険・損害保険の商品内容
・保険契約や保険に関する税金
【問題例】 がん保険では、一般に、( )程度の免責期間が設けられており、この期間中にがんと診断確定されたとしても、がん診断給付金は支払われない。
1) 30日間
2) 60日間
3) 90日間
正解 3)
こうした保険全般の知識について問われます。
C 金融資産運用
【出題範囲】
・金利、債券、株式、投資信託、外貨建商品
・経済指標やマーケットの変動要因
・金融商品の仕組みと税金
【問題例】 預金保険制度の対象金融機関に預け入れた( )は、預入金額の多寡にかかわらず、その全額が預金保険制度による保護の対象となる。
1) 定期積金
2) 決済用預金
3) 定期預金
正解 2)
こうした投資に関する知識について問われます。
D タックスプランニング
【出題範囲】
・所得税や住民税の仕組み
・税制上の控除や課税対象
【問題例】 納税者が2012年1月1日以後に締結した生命保険契約により、一般の生命保険料控除の対象となる保険料、個人年金保険料控除の対象となる保険料および介護医療保険料控除の対象となる保険料をそれぞれ年間10万円支払った場合、所得税において、支払った年分の生命保険料控除の控除額は、( )となる。
1) 12万円
2) 15万円
3) 30万円
正解 1)
こうした税金の知識全般について問われます。
E 不動産
【出題範囲】
・不動産登記、契約、建築基準法などの法令
・不動産取得・保有・譲渡に関する税金
【問題例】 宅地建物取引業法上の媒介契約のうち、( ① )では、依頼者は他の宅地建物取引業者に重ねて媒介の依頼をすることができるが、( ② )では、依頼者は他の宅地建物取引業者に重ねて媒介の依頼をすることが禁じられている。
1) ① 一般媒介契約 ② 専任媒介契約
2) ① 専任媒介契約 ② 一般媒介契約
3) ① 専任媒介契約 ② 専属専任媒介契約
正解 1)
こうした不動産に関する知識について問われます。
F 相続・事業承継
【出題範囲】
・相続人や相続分、遺言の基礎知識
・相続税・贈与税の計算方法や財産評価
【問題例】 父母のそれぞれから同一年中に暦年課税による贈与を受けた場合、贈与税額の計算上、 贈与税の課税価格から基礎控除額として最高で( )を控除することができる。
1) 80万円
2) 110万円
3) 220万円
正解 2)
こうした相続に関する知識について問われます。

出題範囲としては「相続・事業承継」と書かれているが、FP3級では事業承継については問われない。実質的には相続に関する範囲のみが出題されるぞ。

どうだったかな?FP3級レベルの知識があれば、お金に関する判断が的確になる。給与明細に書かれた用語も理解できるし、保険の仕組みにも詳しくなる。無知につけ込んだ詐欺やぼったくりにも引っ掛かりにくくなる。無駄な支出を減らせるから、将来の不安が激減するぞ!

どれも身につけたい知識ばかりですね!でも、今の僕には分かる問題が一つもない…。何時間くらい勉強すれば合格できますか?

では次回はFP3級の具体的な内容と、合格までの道筋を教えよう。私が教えるスケジュールの通りに勉強すれば、ハヤト君もFP3級に合格できるぞ!
いかがでしたか?お金で苦労しないために、FP3級レベルの知識が非常に役立つことを理解していただければ幸いです。次回はFP3級合格までの具体的なスケジュールをご紹介します。ハヤト君と一緒に、FP3級合格を目指しましょう!
このサイトでは、一人暮らしに役立つ知識をハヤト君と一緒に学んでいきます。皆さんが少しでも生活の知恵を得るための手助けになれば幸いです。
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